ル・ポンドシエル(フレンチ・天満橋)

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毎年開かれる「美食週間」。『ル・ポンドシエル』と技術提携しているパリの三ツ星レストラン『グラン・ヴェフール』のシェフ、ギィ・マルタン氏(上の人物写真、右側。左が『ル・ポンドシェル』常駐シェフのパスカル・ロニョン氏)がスタッフを引き連れて来日します。

昼のメニュー(MENU DEJEUNER)は10500円、夜のメニュー(MENU GALA)が23100円。昨今のユーロ高や渡航費を考えると格安で三ツ星料理を味わえるフェアです。

詳しくはオールアバウトのギィ・マルタンフェア[レポート編]で。

店データ
店名:ル・ポンドシエル >>HP
住所:大阪市中央区北浜東4-33 大阪大林ビル30F >>地図
アクセス:地下鉄北浜駅・天満橋駅から徒歩10分
電話:06-6947-0888


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『ル・ポンドシエル』のランチ

■コストパフォーマンス抜群のランチです

お天満橋の『ル・ポン ド シエル』のランチです。何度来ても、この圧倒的な内装は驚かされますね(いい意味でも悪い意味でも)。ムニュ・デジュネ(3150円・税込)をいただきました。アミューズ以外は2種からのチョイスです。

●アミューズ:オマール海老のジュレ寄せ
●前菜:ポテトのクルスティアンとエクラゼ ほろほろ鳥のローストとベーコン ハーブ風味のソース
●メイン:仔羊肩肉のコンフィ タイム風味 ポテトのドフィノア添え
●デザート:パリ・ブレストとジンジャーのソルベ

昨年1月にシェフが現在のパスカル・ロニョン氏に交替し、料理は全体的に優しい味付けになりました。また、盛り付けも前シェフのようなスパイスの多用や前衛的なものから、クラシックになっている印象があります。

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アミューズは"オマール海老のコンソメジュレ寄せ"。かなり固めに寄せられたジュレの中には、オマールの身と細かく刻まれた野菜が入っています。ジュレ寄せで固め、外国人シェフ、という要素が揃っているので、味濃い目、塩きつめを予想(覚悟)して口に運びましたが、優しい味わいでびっくり。しかし、コンソメとしての味はしっかりで、良いスタートを切れました。

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この次には、「シェフからの1皿」として、全員にフォアグラのラヴィオリが出されました。一口で頂きましたが、これも優しい味わい。というか、本当に最低限の塩味。だからといって、薄いとは言えない。ピンポイントに決めてきますね。中身はしっかりとフォアグラスープ。同じスターターということで言うと、本町の名店、『カランドリエ』で出されるフォアグラコロッケを思い出す逸品です。

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さて、やっと前菜。クルスティアンはカリカリとした食感。クリスピーですね。エクラゼは「押しつぶした」もののこと。じゃがいもを押しつぶし、それをクルスティアンで挟み、その上にほろほろ鳥のロースト肉とベーコン2種を乗せています。肉が細かいので、ちょっと食べにくいのが何ですが、じゃがいもと絡めて食べると口に運びやすく、塩気の加減なんかもバッチリです。また、添えられている野菜のサラダのドレッシングも、酸味が強すぎず、とても上品な味で、さすがです。ただ、じゃがいも多いので、けっこうおなかいっぱいになります。

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メイン料理は仔羊肩肉のコンフィ。予想外の色で出てきました...。割とシンプルなコンフィを想像していたのですけど、忘れてました。ココはグランメゾン。そんなもの出てくるわけがない。タイムの苦味をいかしたソースでいただくコンフィ、いつもと違った味わいですが、良いですねぇ。ドフィノア(ポテトの薄切りグラタン)は、先日『デヴィッド・セニア』で食べたものの方が濃厚で好きかな。しかし、シンプルな盛り付けですねぇ。おいしいからいいんだけど。

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デザートはパリ・ブレスト。これまた予想外のビジュアルです。てっきり丸いシュー生地を想像してたのに。味は、かなり甘い。いかにもフランスの味ですね。ジンジャーのソルベが、意外に薄味だったので、これがもっと生姜が濃いと、コントラストがはっきりして良かったかなと思います。

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最後にコーヒーで締め。料理は100点満点とはいかないまでも、それぞれしみじみとおいしいです。盛り付けの派手さはなくなりましたが、それでもこのレベルの料理を出すレストランは、大阪にそれほど多くありません。まして、この雰囲気でこの料理が、昼とはいえ3000円台でいただけるのは、最高でしょう。

サービスはどちらかというと若手が多く、ちょっと距離を取りすぎている感がありますね。これという不満やマイナスポイントがある訳ではないのですが、どうせならもう少し踏み込んでも良い気がします。

それにしても...ここに一人は、やっぱり寂しかったなぁ(笑)

店データ
店名:ル・ポンドシエル >>HP
住所:大阪市中央区北浜東4-33 大阪大林ビル30F >>地図
アクセス:地下鉄北浜駅・天満橋駅から徒歩10分
電話:06-6947-0888


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『ル・ポンドシエル』のお盆フェア

■お盆のお得なフェアです

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お盆のフェアなので、1コースのみ。でも、何と5775円(税・サ込み)という、普段の半額でディナーが食べられます。料理はアミューズ+前菜+魚+肉+デザート+プティフールという構成です。まず、アミューズは「トマトのデクリネゾンとパルミジャーノのソルベ タプナードのサンクリスタンを添えて」。デクリネゾンとは、「語尾活用」という意味で、トマトを色々な変化で楽しませてくれる、ということですね。

三角錐のムースの一番下はマスカルポーネ。2層目には青トマト、一番上が一般的な赤トマトです。青トマトは熟す前のトマトで、とても酸味の強い食材。これと赤く色づいたトマトの甘味を、マスカルポーネチーズがうまくつなぎます。

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前菜には「オマール海老のジュレ いちょう蟹と野菜と共にスターアニスのエミュルション」。カニと刻んだ野菜を海老のジュレ(ゼリー)で固め、その上に泡立てた(エミュルション)豆乳をかけて、ういきょうを添えています。味はかなり淡白。気になったのは、ジュレの中にある野菜の刻み方が細かすぎて、野菜のうまみを味わいにくかったこと。ういきょうの香りも薄めだったので、淡白さのみが印象に残ってしまいました。

■クラシックスタイルのメイン料理

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メインの魚料理は「帆立貝柱のブロシュット ローズマリーの香り ポテトを添えて 貝のブイヨンと共に」。肉厚な貝柱にローズマリーがプスッと刺さっています。付け合せとしてムール貝とポテト。帆立自体は抜群の火の入り具合ですが、ポテトがほんの少しだけ冷めていたのは残念。じゃがいものほくほく感がやや失われていましたが、帆立のミキュイ(半生)具合と、ローズマリーの香りは良かったので、全体としてはよくできていました。

ただ、正直、このレストランでこの皿が出てきたことには驚きました。パリの「グラン・ヴェフール」といえば、美しい盛り付けにも定評あるレストラン。このレストランでこれだけオーソドックスな盛り付けを見るのは、とても意外でした。しかし、ごまかしのきかないオーソドックスな盛り付けで、帆立にムール貝というオーソドックスな素材を納得の味に仕上げるのですから、やはり料理も素晴らしいレストランだと思います。

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そして、クライマックス。メインの肉料理......の前に、サービス品が1皿出されました。「鯛のシェリービネガーポワレと茄子のムース」。酸味のきいた鯛はまるでグラニテ(口直し)。次の肉料理に行く前の小皿ですが、一品料理としても立派に通じるレベル。やはりこちらもオーソドックスですね。シェフが変わると、ここまで変わるのには本当に驚きです。

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肉料理は「ポークフィレ肉と生ハム 夏野菜添え セージ風味のソース」。出てくるときには、ラ・クロッシュ(銀色のドーム状のふた)がかぶさっています。サービスの方がテーブル全員のふたを一斉に上げると、閉じ込められた香りが一気に広がります。演出もさることながら、セージの香りが食欲を増進。だんだん満たされてきた胃に、再び元気を与えてくれます。火入れ具合は完璧なロゼ。肉自体は脂肪分の少ない豚肉ですが、その完璧な火入れと、うまみを補うために巻かれた生ハムで、食感も味も素晴らしく、笑顔のこぼれる一品でした。

■やはりデザートは美しい

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デザートは「バナナとショコラのデクリネゾン」。今度はショコラの「活用」で色々楽しませてくれます。左手前がショコラのタルト。右がソルベ。奥にあるのがシェイクです。タルトのショコラは苦めで、しっかりとコクがあります。タルトの皮がとても薄く、フォークで簡単に割れるのも食べやすくて嬉しいですね。苦さのタルトに対して、ソルベはとても甘みが強い。そして、それらを中和するのがシェイク。こちらは豆乳で軽めに作られていて、粘っこさはいっさいナシ。すっと喉を通って、リフレッシュ。バランスよく考えられた一皿ですね。

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最後にプティフールとして、マカロン、ミニケーキ、ライムのパート・ド・フリュイ。このライムの酸味がかなり強くて、さわやかな味。

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食後の飲み物はコーヒー・紅茶・ハーブティーから。ハーブティーは「グラン・ヴェフール」特製ブレンドとのこと。こちらで今日の料理を思い返しながら、口をすっきりさせ、料理を終えました。

■夜の荘厳さが素晴らしい

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このお店の内装は昼と夜とで一変しますね。お昼は、まるで空に浮かんでいるかのような印象を与える青い絨毯と真っ白なクロスが目に付きます。ディナータイムの風景は間接照明で黄色く染まる店内、窓から見えるのは、青から藍、そして黒へと変わっていく夜景。黄色と青のコントラストがとても上品で美しい。そして、上質の空間を満たす客層は、家族連れや上品な老夫婦が多く、あとは女性同士のグループくらい。若いカップルは見かけません。この雰囲気、夜景、大阪では随一のグランメゾンとして、存在感ありすぎです。

店データ
店名:ル・ポンドシエル >>HP
住所:大阪市中央区北浜東4-33 大阪大林ビル30F >>地図
アクセス:地下鉄北浜駅・天満橋駅から徒歩10分
電話:06-6947-0888


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『ル・ポンドシエル』でランチ

■大阪で希少なグランメゾン

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大阪でホテル以外のグランメゾンといえば、『ラ・ベカス』と『シェ・ワダ』、そしてココ『ル・ポンドシエル』くらいでしょうか。オフィス街、北浜の中でもひときわ目立つ大阪大林ビル。その30Fに位置し、名前通りの「天かける橋」。

ビル自体は直方体の、いかにもオフィスビルで、あまり期待感を持たせるものではありません。しかし、「スター・トレック」に出てくるようなエレベーターに乗り込み、30Fまで上がると受付があり、店内は別世界。同じ階には日本料理の『てんま』やバーの『リパリウス』があり、受付は同じです。

■シェフ不在機関の訪問

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僕たちが行った1月は、2005年末でシェフのピエール・ゲイ氏がフランスに帰国し、シェフ不在の空白期間でした。ある意味、貴重な期間ですね。メニューはゲイ氏のものになっていました。

内装については、いかにもバブル時代に作られたレストラン、という感じ。歴史あるグランメゾンは派手派手しいものが多いですね。予約する際は「窓際の席を」と伝え、窓の外の素晴らしい景色を見て、壁側は見ないようにしましょう。雲が横に見え、大阪市内を見渡せる景色はなかなかありません。青い絨毯だけなら良かったのですが、そこかしこにある意味不明なオブジェはどうも...。

■フレンチテイスト溢れる料理

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料理は、今回はジビエコース(6825円)を選択。アミューズはうさぎのパイ包み。パイ生地は甘く、うさぎ肉もすごく味が濃くておいしい。なんてパンチのあるアミューズ、と感心させられました。でも、正直苦手な人はすごく苦手で、食べられないと思います。僕は肉の臭みとか、けっこう好きなんでおいしくいただきました。

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前菜は「軽くスモークしたフォアグラ セップ茸とポテトのプレッセ」。いわゆるモザイクテリーヌですね。フォアグラの方はまあまあ。そんなにおいしいとは思えません。フォアグラ自体は割と臭みのない食べやすいものでしたが、どうも味がぼやけてる感じ。セップ茸の風味も弱かったので不満。右下にあるのは鳩胸肉のプレゼです。味は...照り焼き。でも、食感も柔らかくておいしかったです。

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ひとりはフォアグラが苦手だったので、別のものに変更、「西洋ごぼうと蟹のプレッセ カンパリ風味」になりました。この蟹のプレッセも一口もらいましたが、はっきり言っておいしくなかったです。妙な酸味があって、パンチもないし。キャビアも添えてありましたが、凡庸な味。

■美しく、独創的な盛り付け

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魚は「鱈のポワレ 白いんげんとキャラメルのピューレ パイナップルとヨーグルトソース」です。ピューレは白いんげんとキャラメルで甘く仕上げてあります。これだけだと甘いので、パイナップルで酸味の強いソースもついてます。鱈自体は塩気があまりなく、魚自体の旨みが素晴らしい。火入れもジューシーでおいしかった。見た目の美しさ、味とも素晴らしかったです。

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肉は「鹿肉にマロンとセロリの付け焼き きく芋のカプチーノ仕立て」。またすごい盛り付け。右上にあるのはきく芋風味のクリーム泡立て、きく芋の輪切りで囲んであります。このソースにつけて鹿肉をいただきます。肉の表面には、きく芋のペーストをつけて焼きこんであります。これがパリッとした食感のアクセントを生み出しています。

写真右下の黒いものはトランペット茸、黄色はマロンです。肉自体はナイフを入れると「ん?固いかな」と一瞬思います。しかし、噛むとむしろ柔らかいという、不思議な食感。ジューシーに焼いてあり、火入れにもとても気遣っていると感じました。そしてこれは魚も同様ですが、塩が弱めです。しかし、そのために素材の味をしっかり味わえるし、その素材自体がいいものを使っているのか、味がすごく濃い。塩のうまみではない、素材のうまみが味わえ、すごく満足しました。あと、皿が大きいのでわかりにくいのですが、量もけっこうあります。

■デザートは少し「?」

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デザートは「カシスのムースとマスタード風味のアイスクリーム」。下にある丸いものはカシス風味のメレンゲ。上にはチョコレートとホワイトチョコが乗せられ、マスタード風味のアイスが添えられています。前シェフ、ピエール・ゲイ氏はこういった香辛料を使った料理が多かったですが、その名残ですかね。食べてみると一口目はぜんぜんマスタードの味がありませんが、飲み込んだ後にはしっかりとマスタード風味。他がカシスばかりなので、いいアクセントになってます。しかし、ムースはちょっと量が多すぎだったかな。

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今回は、友人の誕生日なので、と事前に伝えて、ホールケーキを作ってもらいました。それも本当に立派なケーキ。こちらは帰りにお土産として渡してもらいました。

■意外にフレンドリーなサービス

サービスは、最初おどおどして冴えない感じだったのですが、料理とかについて聞くとしっかり答えてくれ、頼もしい。でも、けして気取ってる感じがなく、ケーキが出るときには記念のポラロイドを撮ってくれるなど、フレンドリー。

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皿はベルナルドなどで、カトラリーはクリストフル。クリストフル多いですね。シェフがここ出身の『ルセット』もクリストフル使ってましたし。ついでに、右写真のように、個室の内装もスゴイです(笑)

なお、新しいシェフはパリの提携三ツ星店『グラン・ヴェフール』から、セカンドシェフのパスカル・ロニョン氏が来るとのこと。夜は高いのでおいそれと行けませんが、ランチなら3150円からと安め。この雰囲気でこれなら、コスパは相当高いと思いますので、また行ってみたいと思いました。

店データ
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