【5月29日】ラナプール『ロアジス』でランチ
さて、この日のランチは、今回の旅で唯一予約したお店。
マンドリュー・ラナプール(Mandelieu La Napoule)にある
フレンチレストラン、『ロアジス(L'Oasis)』です。
シェフはステファン・ランボー氏。
旧ホテルプラザの『ル・ランデブー』のシェフを務めた方。
現在『ロアジス』はミシュラン二ツ星を獲得しており、
『ラペティ・ロアラブッシュ』の澤柳氏や、『ヴァリエ』の高井氏、
『ラ・メゾン・ブランシュ』の加藤氏はプラザホテル時代に師事し、
『ラ・テラス』の秋吉氏はこの『ロアジス』でも修業しています。
ちなみに『デビッド・セニア』のセニア氏も、ずいぶん前にここにいたことがあるそうな。
とまあ、僕が関西で好きなフレンチを10軒あげろと言われれば、
半分くらいがこのランボー氏に関連してしまう訳です。
当然、期待特大での訪問です。
さっぱりした外観のお店を入ると、落ち着いた邸宅の風情。
そこを抜けると庭の見えるダイニングになります。もっとも、あいにくの雨ですが...。
さて、オリジナルラベル1999のグラスシャンパーニュ(17ユーロ)と共にスタートです。
・アミューズ
いろんなチップスみたいなのですね。
中にはカレー味のものなんかもありました。オリエンタル、なんですかねぇ。
ちなみに、パンにつけるのはバターではなく、サーモンのペーストみたいなもの。
少し塩が強いですが、サーモン好きとしてはなかなか面白い♪
・前菜:SOUFFLE AUX MORILLES ET FROMAGE DE COMTE
Printannière d'Asperges Blanches au Vin Jaune
モリーユ茸とコンテチーズのスフレ、黄ワイン風味の白アスパラの春
まず、絶対的に量が多いんですケド...。
いくら膨らんでるだけとはいっても、口に入れるのはこの膨らんだ量ですし。
スフレ自体の味も、おかげでちょっとピントが合ってない感じがします。
しかも、スフレだから味も単調。のっけから食べるのに苦労した料理でした。
・魚料理:DOUBLE FILET DE ROUGET GRILLE ET FLEUR DE COURGETTE SOUFFLEE
En Marinière de Langoustine Rôtie au Pistou
ヒメジのフィレ両身のグリエと花ズッキーニのスフレ、
松の実風味の海老のロティのマリニエール
うーん、これもイマイチ...。
ヒメジの火入れも強すぎるし、マリニエールのスープも、どうにも味の決め手に欠ける。
料理と庭を見ると、バリあたりを意識してる料理な気がしますね。
わざわざ「DOUBLE(ダブル)」とついてるのは半身じゃないよ、ってことですよねぇ。
そういえば、フレンチでこういう形の、開いた魚が出てくるのは珍しいですね。
これは日本に9年もいたシェフだからなのかな?
しかし、見た目の、何と言うかドギツさみたいなのが、どうも好きじゃないな~。
全体的に色が濃すぎるんですよね。コレ。
・肉料理:DEMI PIGEONNEAU FARCI FOIE GRAS ET MORILLES
En Cocotte aux Petits Pois et Riquette Sauvage
小鳩の半身 フォアグラとモリーユのファルシ、プティ・ポワと野生ルッコラのココット
ちょっと横から撮ってみました。この方が構造もよくわかるもんですな。
味は...これもなぁ...今回の料理の中ではまだ普通な方なんだけど、
どうにも鳩の火入れの強さが気になる。
ココット(というのか、コレは?)の中も、香菜のような味があり、ちょっと中華っぽい。
ここの料理は「オリエント(東洋風)」と「オキシデント(西洋風)」に分かれてて、
ちゃんとオキシデントの方から選んだハズなのに、どこかオリエントな感じで...。
たぶん、フランス人にはこれがウケるんだと思います。
でも、日本人である僕にはちょっとな~という感じ。
シェフはよく来日されてフェアなども行っているようですが、
その際の料理とは明らかに方向性が違うと思います。
もちろんそれは、客層が違うから当たり前なのですけれども。
実際、ほとんどのお客さんはラフな格好のフランス人ばかり。
星つきレストランといっても、リゾート地だとこんなもんです。
ある意味、しっかりと客に合わせて作ってるんじゃないかな、と思います。
しかし、ここからのデザートタイムは別。
・デザート:CARAVANE DE NOS TARTES, GÂTEAUX ET ENTREMETS DE SAISON
Mignardises, Petits Fours et Chocolats
ワゴンじゃなく、キャラバン。身の丈ほどもあるものが、ゴロゴロと運ばれてきます。
上からサラド・フリュイ、タルト、ムースなど、グラスものの段に分かれています。
このレストランは隣にパティスリーも併設しており、そこでも同じものが売られていますが、
そのレベルがとにかく高い。パティスリーのケーキとしてはもちろん、
これまで食べたワゴンデセールの中でも間違いなくNo.1の質と量。
・ミント風味のマカロン
・フランボワーズのグラス
・タルト・オ・ショコラ
他にもショコラムースみたいなのを食べた気がします。
ミント風味は個人的にあまり好きではないのですが、その僕をしても、
ああ、これはこういう味してるんだ、というバッチリと合った味わい。
グラスのものも、さっぱりしたイチゴとクリームのコントラストが良い。
タルト・オ・ショコラは、『パティスリー・リョーコ』に近い感じ。
良い苦味と旨み、甘みの三味一体感が素晴らしい味わいです。
他にも南イタリアのお菓子「ババ」や、エクレアっぽいもの、フルーツタルトなども。
ちなみに、隣のパティスリーで食べると一つ7ユーロくらいします。
食べすぎには注意しましょう(笑) ←じゅうぶん食べすぎだって
・プティフール
ちなみに、後ろにはギモーブが瓶ごと置かれてます。好きなだけ食えってか?
テーブルによって、マカロンだったりギモーブだったりしますが、
ここのデザートタイムのクオリティはとにかく異常。
ワゴンのデセールって、たいてい普通のものが多く、あまり印象に残らないのに、
いくらパティスリーを併設してるとはいえ、ココはレベルが高すぎます。
とはいえ、肝心の料理が好みに合わなかったのは残念。
フランス人向けに作ってるんだろうな~という感が、見た目も味もアリアリ。
また、フランス人向けの中でも、特に店名の通り「オアシス」を求める人向け。
パリのレストランなんかとは、ぜんぜん方向性の違う料理なのです。
向こうのフレンチの基準でいえば、創作料理に属するものでしょう。
いや、もちろんフランス人向けを否定する気はありません。
また、僕の味覚をフランス人に合わせる必要もないと思います。
日本には日本のフレンチがあり、各シェフたちがお客さんを楽しませようと
日々、切磋琢磨しているわけです。
味覚の差異は料理の差異でもあり、それぞれ文化として尊重されるべきものです。
でも、この「オアシス」の雰囲気で食べるのは、独特の雰囲気があって面白いですね。
サービスにもゆる~い雰囲気があって、南仏らしくて好きです。
帰りには隣のブティックの方へ。
スイーツはもうお腹一杯なので、お土産などを購入。
甘いもの以外に、パンやお酒、ペーストなんかが買えます。
ここのスイーツはとにかく絶品なので、
コートダジュールに来られた方は、こちらだけでも♪
電車やバスでのアクセスも便利なので、オススメです。
| 店データ |
| 店名:ロアジス(L'Oasis) >>HP |
| 住所:Rue J.H.Carle-06210 Mandelieu >>地図 |
| アクセス:マンドリュー・ラナプール駅から徒歩5分 |
| 電話:(+33) 4 93 49 95 52 |
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