「ミシュラン東京」、注目すべきは星だけではない

関西ネタじゃなくてゴメンナサイ。ミシュランネタでもう1個だけ書かせてください。

僕は今回のミシュラン、実はかなり評価してます。もちろん、「なぜあの店が...」という店もゼロではないですが、日本料理が多くてフレンチやイタリアンが少ないとかいうのは的外れ。だって、食に興味ある外国人が日本で食べたいのは日本料理だもの。本来(あくまで本来、ですが)、「旅行者のためのガイド」というコンセプトですから、日本料理が多くなるのは当然。

ただ、ミシュランガイドの問題は、星ばかりがクローズアップされることです。忘れてはいけません、「星」はあくまで料理の評価。レストランとしての評価ではないのです。

ミシュランガイドでは、居心地の良さはフォークの本数で表されています。今回、星で最高位の三ツ星は8店でしたが、居心地が最高位のフォーク5本は、

・ジョエル・ロブション
・福田家
・トゥール・ダルジャン
・レ・セゾン

の4店。『レ・セゾン』は黒フォークですが4本(赤フォークの方が黒より評価は高いです)。

ひとくちに「三ツ星」と言っても、カードが使えない・トイレも共同で予算3万円以上の寿司『すきや橋 次郎』はフォーク一つ。料理が一つ星でも、『トゥール・ダルジャン』は赤フォーク5本を獲得して居心地最高というわけです。

この視点でミシュラン東京版を見てみると、最高位は上の4店。それに続く赤フォーク4本は、『濱田家』、『ロオジエ』、『エメ・ヴィベール』、『トロワグロ』、『サン・パウ』、『醍醐』、『ピエール・ガニエール』、『アルジェントASO』、『ザ・ジョージアン・クラブ』、『とうふ屋うかい』、『ひらまつ』の11店。先ほどのフォーク5本と足しても16店しかありません。三ツ星(8店)と二ツ星(25店)と合わせた33店の半分ほどです。つまり、料理で星を取るより、居心地でフォークを取る方がはるかに難しいとも言えます。

味は料理のみによって作り出されるのではありません。良いサービスを受ければおいしく感じるし、居心地が悪ければどんなに良い素材、料理の腕を持ってしてもまずいです。絶対的な味覚などありません。必要もありません。なぜなら、ガイドを見て食べに行くのは、凄い味覚の持ち主ではなく、普通の人間ですから。

ミシュランは、ちゃんと星だけでなく、フォークでもレストランを評価しています。マスコミで星だけが取り上げられているのは悲しい限り。ちゃんとフォークでの評価も報道するべきなのです。もちろん、記者会見で三ツ星レストランはココとこの店と...と発表する総責任者・ナレ氏の責任もありますが。

ミシュランを買われた方、見られた方、そしてこれから見られる方は、星だけではなくフォークにも注目して欲しいと思います。




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