『カランドリエ』でランチ

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2年半ぶりに本町の『カランドリエ』のランチへ。 前回の訪問時はこちらのフレンチ経験も少なく、「デザート多すぎ」と的外れなことを書いてしまいました。その後、いろいろなレストラン訪問を経て、「アレって良かったんじゃないか?」と思うことが何回も。という訳で、4500円のコースをいただきに参りました。

コースの内容は、アミューズ・前菜・魚・肉・デザート。まずはアミューズにフォアグラスープのコロッケ。こちらの名物ともいえるもので、やはり「必ず一口で食べてくださいね」と言われます。かじるとスープが飛び出ますからね。相変わらずこれを絶妙な温度(やけどしない、冷めてもない)温度で確実に出してくるところがスゴイですね。味は僕の感じ方が変わったのか、以前よりかなり酒の強い味に感じました。でも、それもまた美味。

前菜は鰹の軽いグリエのサラダ。鰹ってそれほど好きじゃないんですが、これは最高。そしてこちらの温度も絶妙。温かい、という言葉がぴったりで、脂の乗った味ともよく合っています。温暖化のせいか、初鰹も早くなってきているのでしょうか? この時期にこんなにおいしい鰹が食べられるのは驚きでした。

魚料理は玄海灘産ヒラメのポワレ。これだけクラシックな見た目もいまどき珍しいというか、なんと言うか...。でもね、これがやっぱり美味いんですよ。玄海の荒波にもまれ、身の引き締まったヒラメをジューシーに焼き、ブールブラン(バターと白ワインのソース)を合わせる。焼き具合はポワレといっても、やや緩め? 最近は皮目を本当にカリカリになるまで焼くところが多ですが、ここはパリッぐらい。これも何だか懐かしい。ソースはとても濃いのに上品さを失っていない。久々にこういうおいしさを味わいました。

肉は選べて、鴨のローストと牛の煮込み、羊から。ここは羊鞍下肉のロースト、もも肉の煮込み トマト風味のナヴァランソースをチョイス。こちらは不可もなく...といった感じでしょう。特筆すべき点はなく、名前を聞いて思い浮かべるとおりのものが、思い通りに出てきた感じ。それでいておいしいのがここのすごさ。

デザートの前にプレデセール(口直し)。チーズケーキにフランボワーズのソルベ。チーズケーキはまあ普通。欲を言えば、もう少し風味が欲しいかな? アイスはとても美味。せつなくなるほどの酸味があり、ここまでの料理で重くなった口をさっぱりさせてくれます。

デザート本番はワゴンで7種類から。当然のように(?)全部いただきました。ゴマのブランマンジェ、フルーツ、イチゴのタルト、生チョコのムース、ナッツの焼き菓子、コーヒー風味のプリン、ピスタチオのムース。これはすごい。今まで食べたレストランのワゴンデセールで一番かも、というくらいすべてレベルが高い。イチゴのタルトなんて、これに勝てるのは『オ・グルニエドール』くらいじゃないかと思うくらい。コーヒー風味のプリンもお気に入りで、甘みの中にコーヒーの苦味がしっかり生きています。

プティフールがなくなったのは残念ですが、それでもこのレベルのものをこの値段なら納得。面白みは一切ない料理ですが、それがココの良さでしょう。初訪問から3年近くたって30歳も目前なのに、この日も自分たちのグループが最年少。年配の方の団体が二組もいるフレンチなんて珍しいですよね。それだけココは安心感があるということでしょう。内装は改めて見てみると狭いのですが、わかりやすい非日常間・高級感がありますからね。

また、ちょっと驚いたのが、グラスワインをけっこうなみなみと注ぐんですね。高級レストランだと「これだけかよ!」というところも多いのですが、ここはたっぷり。食前酒も700円~と、高級店にしては意外とリーズナブル。ミネラルウォーターのペリエひとつとっても、350mlの小さいものだけではなく1リットルの大きなものを用意しています。個人的には小さいものはレストランには合わないと思うので、これも感心。デザート時に少しいただいたグラスのソーテルヌもとてもおいしく、この後、ちょっとハマってしまいました。

オープンから10年が経過して、相変わらずの安定感。しかし、けしてその質は新しいレストランに勝るもの。大阪フレンチで「名店」という言葉が最もふさわしいのはココでしょう。

店データ
店名:カランドリエ
住所:大阪市中央区本町3-2-15 >>地図
アクセス:地下鉄本町駅より徒歩5分
電話:06-6252-5010



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