『デビッド・セニア』でディナー
料理はアミューズ+前菜+パスタ+魚料理+デザート。料理名はすべて適当です。まずはアミューズにエスカルゴとフォアグラを挟んだプチパンにトリュフを添えて。見たまま、聞いたままの味を想像していただければ良いかと。エスカルゴのプチッとした旨みを、同時に口に入れたパンが吸い込み、それを噛むとまた旨みがじゅわっとしみ出る。トリュフがこの値段にしては意外と薫り高かったのも印象的でした。
前菜はホワイトアスパラのパン粉付け焼きと才巻エビにイクラを飾って 柚子を加えたマヨネーズのソース。前回も食べたこのマヨネーズソース、酸味がきいていてとてもさわやかな風味。マヨネーズ嫌いにも関わらず、コレは大好きです。アスパラは半分だけパン粉がついていて、何か面白いですね。食べるとき剥がれちゃいましたが(笑) いくらもたっぷりで、本当にいろいろ楽しませてくれます。
パスタはキノコのリゾット ジュ・ド・ブッフ。おーなんだかイタリアンな感じ。こちらは純粋なフレンチではなく、「キュイジーヌ・メディタレニアン(地中海料理)」。ニース出身のセニアシェフらしく、フレンチとイタリアンのいいとこ取りをしています。このリゾットも本当に美味。キノコ大好きの僕としては、これだけふんだんに使われた肉厚なキノコたちとその風味、さらに牛のダシで仕上げられたら、もうたまりません。
メインは真鯛のソテーにベルーガキャビア、レンコンのチップス、有機野菜をたっぷり添えて エビのビスクソースとトマトのジュのソース。ビジュアルにやられました。もう魚料理だか何だかわかりません(笑) 中心の鯛は意外なほど、ふるふるとした火通し。繊細です。その奥にはマッシュポテトとレンコンチップ、そしてキャビア。手前にはたくさんの有機野菜。ソースは左がエビ、右がトマト。特にトマトのソースが良いですねぇ。前回の魚のシトロンソース同様に、酸味の使い方は特にすばらしい。イマイチ魚料理だったのかどうかわかりませんが、一皿全体としてすばらしいクリエイティビティと完成度を誇ります。
デザートはブランマンジェ パッションフルーツのソース チョコと蜂蜜のフィナンシェ。先日と一緒なのかな? 見た目には同じですけど...なぜかこの日はもっとおいしく感じました。ブランマンジェがより滑らか&まろやかだったから? パッションフルーツの酸味がより強かったから? いずれにせよ、よりコントラストがはっきりしていて、食べていて「ああ、こう食べて欲しいんだな」というメッセージが伝わってくる、こちらも最高のデザートでした。あ、もちろんフィナンシェも美味。蜂蜜でしっとりしていて、やわらかめのフィナンシェです。ひとつはチョコレートソースがかかっています。
帰りには焼きたてサブレもいただきました。料理はもう最高と言うしかないです。それだけのパワーがあります。並の料理では太刀打ちできません。出てきた瞬間に、その違いを見せ付けられるかのようにクリエイティブなビジュアル。素材のひとつひとつが主張し、ソースのひとつひとつが主張し、しかし皿全体としてまとまってないのにまとまっている。そんな矛盾を抱え、「○○と○○は好相性」といった論理すら飛び越えたおいしさです。これがパワーというものでしょうね。
それにしても、あまりにも変化球なレストランですねぇ。サービスは日本語の通じる方が少ないし(今回は1名増えて2名でした)、手品師はいるし(笑) レストランが「癒すところ」だとすれば、この『デビッド・セニア』はある意味対極にある存在。一通り食べて、家に帰ってきた頃にはむしろ疲れているかも。結局、一番近い感覚はライブハウス。疲れながらも「楽しかった~」という、あの爽快さ。パワフルなセニア・ライブを楽しみ、「おいしかった~。そして楽しかった~」とため息交じりに声が出る。レストランというよりも、ここは本当にライブハウスなのだと思います。
| 店データ |
| 店名:デビッド・セニア >>HP |
| 住所:大阪市北区西天満4-11-5 梅新イーストホテルB1F >>地図 |
| アクセス:地下鉄東梅田駅から徒歩10分 |
| 電話:06-6367-5088 |
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: 『デビッド・セニア』でディナー
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://oishiikansai.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/37
~関西グルメ食べ歩きレビュー~
オープン直後に一度訪れました。
料理の技術がとにかく素晴らしいです。もちろんソースや火入れは完璧なのですが食材の組み合わせ方やコースの構成などにシェフの才能を感じます。
ご指摘の通りサービス面は洗練されているとは言いがたいのですがそれも打ち消す料理のパワーに圧倒されました。サービスだけカランドリエのスタッフの方が担当してくれればという気もしますがこういうお店も楽しいかもしれませんね。カウンターで再訪する予定です。
>dekushiさん
セニアシェフの才能は本当にすごいと思います。
既存の価値観では計りきれない店ですので、人によって評価が分かれるのも納得なんですよねぇ。