京都・祇園のフレンチ 『ケザコ』でディナー
祇園・花見小路を抜けて、『KEZAKO(ケザコ)』に行ってきました。店名は、「Qu'est-ce que c'est?(ケスクセ)」―これは何? という意味のフランス語を、プロヴァンス訛りにした音。この地方出身のシェフ、ステファン・パンテル氏が、「ビストロでもない、レストランでもない、新しいものを作りたい。じゃあ何?」という意味を込めているそうな。
近くにあった『フィリップ・オブロン』でスーシェフを務め、シェフが離日後、『クーランデルブ』としてお店を引継ぎ。その後、心機一転して現在の地に移転。カウンターメインのフレンチとして、2006年12月にオープンしました。「ボンソワー!」と入っていくと、思いのほか明るい店内。このところ、デビッド・セニア、ドミニク・コルビ、ギィ・マルタン&パスカル・ロニョンと、立て続けにフランス人シェフめぐりをしていますが、みんな陽気で良いですね♪
料理は5250円、8400円、12600円。今回は初回なので5250円コースです。前菜+スープ+魚+メイン+デザート+プティフールという構成で、値段/皿数のコストパフォーマンスが良い感じ♪
●前菜:フォアグラのコンフィ、奈良漬けを巻いて、パッションフルーツ(?)のソース
●スープ:カリフラワーのスープ ベーコンを巻いた牡蠣
●魚:クエのブレゼ 骨と赤ワインのソース、シュニッチェルを添えて
●肉:鴨胸肉のロースト 金時人参のスライス、ディルを入れたムース、じゃがいものチュイール
●デザート:いちごとピスタチオのパフェ
●プティフール:ピスタチオのショコラ、バナナのフィナンシェ、マフィン
まずは前菜にフォアグラのコンフィ。まさか5000円でこれだけのものが出てくるとはびっくり。フォアグラ自体は少しあっさりめですが、やはりそこはフォアグラ。食べていくうちにしっかりと旨みがたまっていきます。この旨みに、意外と奈良漬けの甘辛さが合うのも面白いですね。
スープはカリフラワーのスープ。あっさりしていながらも、ちゃんとうまみはあります。カキはスープに落として食べてくださいとのこと。その方がベーコンのカリッとした食感と共に楽しめるからでしょう。さわやかなスープとベーコンのカリうま感がマッチしてます。
魚はクエのブレゼ。水を入れて蒸し煮にしたものですね。やや火が入りすぎていた感じがして、パサつきまではしていないのですが、ジューシー感が少し失われていました。しかし、それを補って余りあるほど、ソースと野菜が美味。ソースはクエの骨でダシをとり、そこに赤ワインとぶどうジュース、マスタードを入れているとのこと。濃厚でいて、上品さを失わないのは、クエのダシだからでしょうか。
また、シュニッチェルというアルザスの料理、細かいニョッキを焼いたようなものが添えられ、このもちもち感とソースを吸ったときの味わいがたまりません。野菜もシェフがご家族と採りに行ったりもするらしく、味のしっかりしたものを選んできています。
肉は鴨胸肉。付け合せは人参メインで。薄くスライスされた人参は甘味と苦味の際立ちが素晴らしい。肉はいたってニュートラルな味。甘いソースでいただきます。誰もがおいしいと感じられる味ですね。やや量が少なめな気もしますが、全体を通せばこれくらいで良いかもしれません。
デザートはパフェのような感じですね。下がムースのようで、フランボワーズ、ピスタチオ。そこにビスキュイを合わせ、上にはパルサミコのシャーベット。バニラで香りづけしたオリーブオイルをかけたイチゴを周囲に飾っています。思ったよりあっさりとしたデザートです。特に、酸味が香るバルサミコのアイスは「酸っぱいんじゃないか...」と、ドキドキしながら口に運びましたが、むしろさっぱりとさせるほど良い酸味で安心しました。
プティフールは3種。5000円でコレを出してくるのはすごいコストパフォーマンス。これをいただきながら、陽気なステファンさんとお話するのが、このレストラン・ショーのフィナーレとなります。
料理は全体的にややあっさりめ。京都だからかな? でも、魚のソースなんかはかなり濃厚で、メリハリが利いてます。鴨のソースも良かったし、ソース使いや全体のセンスが秀逸。フランス人らしくというか、日本人にありがちな「枠」みたいなものがないんですよね。自由な発想で、面白いものが出てくるので、おいしさだけでなく、「楽しみ」も与えてくれます。カウンターは陽気なステファンさんを中心としてみんな和気藹々と楽しんでいました。良いですね、こういうのは日本人にはなかなかできないです。
| 店データ |
| 店名:ケザコ(KEZAKO) |
| 住所:京都市東山区祇園町南側570番地261 >>地図 |
| アクセス:阪急四条河原町駅から徒歩15分 |
| 電話:075-533-6801 |
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