普通に作っても美味そう『ドゥーズ・グー』

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烏丸御池から歩いて10分ほどのところにある『ドゥーズ・グー』のディナーです。店名は「12の味」という意味ですね。町家が建ち並ぶ、情緒溢れる町並みの中にひっそりとあります。あまりにもひっそりとして、入り口が目立たないため、2回ほど通り過ぎていました。

料理は5040円、7875円、10500円の3コース。メイン(?)は、竹コースの7875円で、店名の通り12皿で構成される、多皿フレンチのコースとなります。今回は初回ということもありますし、皿の内容自体は変わらないようなので、お試し5040円のコースです。

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まずは、鹿肉ミンチのパイ包みと、サーモンのマリネ 淀大根おろし 赤ワインとポン酢で。パイ包みは出てきたときはグジェール(シュー生地)かと思いましたが、思いのほか厚みというか重みがあり、確かにパイ包み。鹿肉の風味もほどよくあり、塩加減もスターターらしく優しい味わいです。

サーモンは...和食ですね、コレ。どうしてもポン酢が勝ちすぎてます。大根おろしがついてますし。フレンチ気分で行くと、いきなり肩透かしを食らいますが、味としては悪くないです。

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次は、淀大根の栗出汁煮 鰆の焼霜。京都の南部で栽培されている淀大根を栗の出汁で煮て、そこに鰆を焼霜(いわゆるたたき)にして添えています。まあ、どちらも味はそこそこですけど...やっぱり和食(笑) 特に、この器ではナイフフォークは使えず、箸を使って食べることになりますので、ますます和食の気分になります。アミューズから続けて和風なことと、淀大根がかぶってるのも気になります。

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続いて聖護院蕪と、蛤、甘鯛のフラン。「茶碗蒸し風です」と説明されると、ますます茶碗蒸しに感じられる取り合わせ。見た目はともかく、味は思ったよりフランっぽいですね。でも、ちょっとパワー不足なのは、やはり和食っぽい。

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ここで一気に洋食になります。オニオングラタンスープ。塩気は薄めですが、それなりにおいしい。見た目そのまんまなので、もう一工夫が欲しいかな。

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金目鯛のポワレ アクアパッツァ風。この皿、どこのものか知りませんが、なかなか綺麗でセンス良いですね。ちょこんと盛られた魚料理は、皮目もほどほどにパリっとしてますし、見た目そのままではありますが、おいしいです。ちょっと蛤ソース(というのかな?)の塩気が強めだったのですが、許容範囲内。

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肉は仔羊のロティ。じゃがいもをピュレにして焼いた、ガルニとして添えられます。ガルニはちょっと苦味が立ってて好きではないんだけど、仔羊はしっかりロゼに焼き上がってますし、おいしい。マスタードのソースをつけても、なかなかいけます。もう少しソースにも羊のジュがいかされてると更に好みでしたが、良い味出してますねー。1本なので少なそうに見えますが、皿数と、肉自体の大きさもそこそこあるので、十分です。

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デザートは頑張ってますね。ピスタチオのアイスは滑らかさも上等で、僕の素材好みともマッチして美味。よもぎのロールケーキも、風味がいい塩梅でグッド。りんごのコンポートは...薄切りなので、ちょっと食べにくい。味は苦味が少しありますね。時季によりますが紅玉とかだと、さっぱりして全体のバランスも完璧だったかな。

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最後にコーヒーで締め。プティフールつけて頑張ってるのですけど、あんまりおいしくない。というか、これは既製品ですね。出さなきゃいいのに、と思います。デザートがおいしかっただけに、ちょっと残念。

料理は全体として、そこそこに満足。少なくとも、「おいしくない」と思うものは一品もなし。ただ、「フレンチを食べたい!」という思いを強くしていくと、肩透かしに会います。また、多皿ということ以外、特に料理の内容自体には工夫があまり見られないのも残念。和食との融合を図っているのですが、単に薄味になっているだけな感じ。メインの魚・肉を見る限り、普通に作っても割とおいしいものが作れる力量はあると思うのですけどね。

サービスは3人体制。ソムリエが二人に、若いバイトの男の子が一人。バイトにしてはかなり頑張ってますね。「ポワレ」や「ロティ」などの専門用語は言えないですし、どうしても丸覚えになってしまってますが、それでも必死に頑張る姿は十分評価できます。ただ、パンを持ってきたキッチンの人が無言で置いたのと、バターを忘れたのはマイナス(あとでホールの人にもらった)。

町家ですから、店内は広くはないですし、席間も狭いです。幸い、この日は半分くらいの客入りだったので、気になりませんでしたが。町家、暗めのモダンな雰囲気に和風の多皿と、観光客向け要素満点です。でも、シェフの力量というか、料理をまとめる力はあると思いますので、ちょっともったいないですね。むしろ、この人の作ったクラシカルなフレンチも食べてみたいな~。

店データ
店名:ドゥーズ・グー >>HP
京都市中京区柳馬場通三条下ル槌屋町83 >>地図
アクセス:阪急・烏丸駅から徒歩12分
電話:075-221-2202



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