未知数だがセンスを感じる 『ガニュ・パン』

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店名は『GAGNE‐PAIN』と書きます。フランス語で「生活の糧(かて)」という意味ですね。06年6月1日にオープンしたビストロで、シェフは『シェ・ワダ御堂筋(既に閉店)』の元料理長。シェ・ワダ出身といえば、天六の『ダン・ル・シエル』もそうですね。今回はひとりでディナー、オープンからちょうど1ヶ月ほどしたところでの訪問となりました。

オープン直後ゆえなのかどうかはわかりませんが、メニュー数は割と少なめ。前菜800~1000円で8種類、魚が2000円で1種類、肉が1500~2300円で4種類、デザートが500円で3種類というところ。とはいえ、お店がテーブル18席と小さいので、食材の歩留まりなどを考えると、これくらいが妥当かもしれません。

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オーダーしたのは前菜に"鰻のスープ仕立て コリアンダーフレッシュ"1000円、メインに"大和肉鶏もも肉のシェリービネガー煮"2000円、デセールに"さくらんぼのクラフティ"500円の3品と、天然酵母のパン250円、ミネラルウォーター300円...でしたが、オープン記念ということで、いろいろとサービス品がありました。"ヨコワとアボカドのカクテル"、"イカのフリット"の2品がおまけ。他のテーブルにもアイスなどがサービスで出されていました。

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まずはアミューズにヨコワとアボカドのカクテル。なかなかいける味です。ヨコワ自体もおいしかった。全体としてさっぱりとキレのいい味で、素材同士がうまく絡んでいると思いました。

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前菜に鰻のスープ仕立て。これはこの日、一番の当たり。うなぎもおいしいのですが、何といっても、レモングラスの酸味が素晴らしい。肉厚で脂の乗った鰻のこってり感をやわらげ、爽やかな味に仕上げています。また、一緒に出されるコリアンダー(パクチー)の葉を加えると味わいも違って、飽きさせません。シンプルながらも、香辛料の使い方に技術の高さをうかがわせる一品でした。

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続いてもサービス品。イカのフリット。これも普通に美味。取り立てて、というほどではないですが、ソースの甘辛さも良かったですね。

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メインは鶏肉のシェリービネガー煮。大きな鶏肉がドンっと2本。さすがに一人で2本はキツかった(笑) ボリュームたっぷりです。火加減もよく、味もなかなか。付けあわせがちょっと寂しい感じはします。ただ、これは1人で食べるものではないですね。僕は決して食べるのが遅い方ではないと思うのですが、2本目に取りかかる頃には煮詰められたシェリービネガーが空気に触れて冷め、固まっていたのです。これで味は半減。まとわりつく感じで、食べにくくなってしまいました。2人でシェアすると良いでしょう。

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デザートはさくらんぼのクラフティ。いわゆるクラフティ・リムザンですね。クレープ生地にフルーツを入れて焼き上げる、リムザン地方のお菓子です。味は普通かな。特徴的なものはないですが、普通においしい味ですね。

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全体には、まだオープンしたばかりで、未知数の部分が多いです。ただ、スープの香辛料の使い方にはセンスを感じましたので、頑張って欲しいところです。この日もお客は僕を入れて3組だけでした。あと、内装が真っ赤なのはいいとして、店がかなり狭い。満席だったら、奥の席ではトイレに行くのも苦労しそうです。まあ、ビストロっぽいといえばぽいので、これはこれでいい雰囲気かな?

現時点では、同じ中津駅付近なら、まだ『ビストロ・ド・ヨシモト』に軍配を上げます。しかし、こちらはまだこれから完成度が上がっていくでしょう。それに期待です。

店データ
店名:ガニュ・パン
住所:大阪市北区中津1-9-3 ヨークビル1F >>地図
アクセス:地下鉄・中津駅から徒歩10分
電話:06-6377-5767



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