『レ・シ・ピ』でランチ

■フランス帰りで訪問です

 訪問の10日前まで、本場・フランスでフレンチを食べまくり、帰国後、初のフレンチとなった訪問です。本場と比べていかに、というところなのですが、この『レ・シ・ピ』の圧勝。これだけ素晴らしいレストランが近くにあることを嬉しく思います。

■料理構成

今回は2人で、前回と同じBコース(2625円)。メニューを見ると、前回とだいぶん変わってます。ちゃんと旬のあるレストランですね。前菜は、新しいメニューのつぶ貝とキノコのソテーか、前回オーダーしたパテ・ド・カンパーニュ。パテ・ド・カンパーニュの感想は前回の訪問を参照してください。

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そして、僕がオーダーしたつぶ貝のソテー。ものすごくおいしかった。添えられたアスペルジュ(アスパラ)もおいしいのですし、貝とキノコを噛んだときには、ソテーによって凝縮されたうまみが一気に口に広がります。そして、ソースがまた美味すぎます。素材自体はこう言ってはなんですが、何の変哲もない、オリーブオイルとにんにくをベースとした香草のもの。なのにこれがすごく好み。マナーの問題ではなく、ただパンをそのまま食べるのが好きという理由のため、僕は「パンでソースをぬぐう」を滅多にやらないのですが、貝とキノコを食べ終わったあと、やってしまいました。パンがおいしいから、もったいないーとも思うのですが(笑)。シンプルな素材でここまでの美味しさを出せるシェフに敬意すら覚えます。

■"旬"をここに凝縮

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スープはなんとも夏らしい一品。何と、桃の冷製スープ。食感を良くするためのセロリに、さわやかな香りのミントを浮かべています。一瞬、「デザート?」と思いますが、肉に入る前のグラニテのような感じで美味。ものすごく桃、という感じ。あー桃ってけっこう高いのになー。これだけ濃い桃味を出すのに、どれくらい使うんでしょうか。こんな安い値段でこれを出すなんて、反則です。ミントやセロリを口に含むと、また違った風味・食感が味わえるのも、しっかり気が遣われている証左だと思います。

■メインは量もたっぷり

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メインは鴨と牛肉。オーソドックスな素材ながらも、ヤングコーンでしっかり旬を感じさせてくれます。しかし量が多い。鴨のローストも、いち、にい...何切れあるんだか(笑)。ソースははちみつを使った甘みのあるソース。後ろにはポテトのグラタン(名前聞いたけど忘れました)を添えてあります。そして、鴨の焼き加減がまたいい。見た目はけっこうしっかり火が入ってる風に見えるのですが、食べてみると中心部分は火が弱い部分を残してます。鴨の味をしっかりいただきました。

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牛肉の煮込みも、ゴロンとしたかたまりが2つ。触るとホロッと崩れていきます。煮込み具合はやはりこれくらいがいいですねぇ♪ ソースも赤ワインの変な苦味がなくて、おいしいです。同席者が食べられず、半分いただいてしまいました。だって、おいしいんですもの♪

■夏のデザート!

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旬を感じさせるデザートが2品、そろいました。僕は3種の桃をオーダー。黒こしょうを練りこんだチュイールが上に添えられています。本当に、ここのパティシエのセンスは素晴らしい。どれを取ってもおいしいんです。いや、おいしいだけではない、センスがいいという表現が正しい。桃を3通りの調理で出そうとすることがスゴイです。桃好きにはたまりません。

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もう一つ、びっくりしたのがヌガー。どんな料理か聞いたところ、「パルフェ(パフェ)風に仕上げてます」とのことでしたが、あーなるほど、と。っていうか、何ですかこコレ。これとコーヒーだけで立派なカフェできますよ。色んな素材が練りこまれたヌガーはもちろんおいしいのですが、驚きはグレープフルーツのジュレ。ヌガーにこれを合わせますか! そして食べるとまた美味。ヌガーを爽やかなデセールに一変させます。これをセンスというのでしょう。イタリアンのドルチェではあり得ない、フレンチのデセールです。

■ビストロ?レストラン?

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この店は確か、隣の『ルセット』より10年も前に開店。あちらは正真正銘、正統派のレストラン。こちらはビストロだと思ってました。でも、料理もサービスも、むしろ『ルセット』、つまりレストランのものを持ってきた、という感じがするのです。どちらが先にあったのかわからないくらい、気を遣っている。確かに、音楽はジャズ系ですし(綾戸千絵さんの歌もかかってました(彼女はこちらや『ルセット』にちょくちょく来られるそうです)し、お箸もある。いわゆる正統派レストランではないのに、立派なレストラン空間。でも、気軽。コストパフォーマンスも含め、フランスにはないタイプの素晴らしい「レストラン」です。

サービスが良いのはわかってましたが、今回、料理が余りにもおいしかった。内装はちょっと変わった感じで、大人のバー、という感じです。今回は半個室の落ち着いた席だったのですが、なんだかVIP気分になれました(笑)




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