フランス最後のディナーは、エクス・アン・プロバンス『レ・バッカナル』で
■プロヴァンスの小奇麗なレストラン
エクス・アン・プロヴァンス(エックス・オン・プロバンス、エクサンプロヴァンスなど様々な表記がありますが)のレストラン通りといえばミラボー通りですが、このお店はその通りから1本裏に入ったところにあります。今回、「いいレストランは大通りから1本入ったところにある」の自論のもと、直感で選びました。そして、結果的には当たりのレストランだったと言えます。ゴー・ミヨー2006年では14点です。
内装は暖色系でまとめられ、クロスは薄いエメラルド色。フランスでは、パリから地方都市に移動すると、レストランと呼べるところは少なくなりますが、ここは小さいながらも立派なレストランです。今回は2人で30ユーロのムニュ。アントレ(前菜)+プラ(メイン)+(デザート)で、それぞれ5~6種類くらいから選べるプリフィクス。オーダーは下記の通り。
【前菜】
●Ox-tail and foie gras terrine, laced with Port,served with hot toast
オックステールとフォアグラのテリーヌ、ポルト酒で飾りつけ ホットトーストと共に
●Lamb sweetbreads fricasse with scrambled egg and green and red pepper dressing
羊のすい臓のフリカッセとスクランブル・エッグ、グリーン・レッドペッパーをまとって
【メイン】
●Lamb shoulder preserved in olives,mini courqette stuffed with vegetables in the Provence style
オリーブ漬けした羊の肩肉、野菜を詰めたクロケットをプロヴァンススタイルで
●Pork chop and black pudding with small onions served with a potato gratin
ポークチョップとブラック・プディングを小玉ねぎを添えて ポテトグラタンと共に
【デザート】
●Blanc mange with caramalised pistachio,morello cherries and syrup
ブランマンジェ、キャラメリゼしたピスタチオ、黒さくらんぼとシロップ
●Praline and chocolate parfait ice with cocoa sauce
プラリネとショコラのパルフェ、ココアソースで
■レストランたる所以、それは盛り付け
ここがレストランと言ったのは、いわゆる「星つき」でない街のレストランにしては、盛り付けが綺麗だと思ったから。特に、パリ以外では珍しいと思います。羊のすい臓の方は普通の盛りですが、テリーヌの方はポルト酒で綺麗に飾りつけてあります。フォアグラが真ん中に丸くあるのも、そのまま入れただけかもしれませんが、日本人にとっては満月を思い出させてくれて面白いのでは。そして、味も良かった。フォアグラがおいしいのはもちろんですが、周囲の牛の部分も美味。ちょっと固めではありますが、塩加減、肉のうまみとも良かった。
メインは羊を。同行者が満腹だというので、ブラック・プディング(豚の脂肪と血で作ったソーセージ)はほとんど僕が食べてしまいましたが。割とフランスのレストラン全般に言えることですが、日本の料理に比べると、火入れの加減は甘いです。ただ、元々の肉自体に脂肪が少なめのためか、多少加減が甘くても、脂肪が抜けることによる肉の硬化は少ないと思います。このレストランでも、確かに火加減はやや甘いのですが、十分食べられるし、味も悪くない。ただし、日本の肉汁たっぷりというのを期待していくと、フランスでは肩透かしをくらうと思います。羊の付け合せにはクロケット、となっていますが、食感的にはパートブリック...というか、春巻き。何だかアジアンな香りが少ししました。
デザートもなかなか美味。特に、ショコラの方は絶品。僕好みの、しっかり甘い、そしてうまみのあるショコラ。『ヴィタメール』系のおいしさです。ブランマンジェもそこそこ。アイスとキャラメリゼしたピスタチオの食感のコントラストは良かったです。
■客層は観光客が半分以上
今回、飛び込みで入ったので知らなかったのですが、ミシュランやゴー・ミヨーにも掲載されていたのですね。店内にはこれらのガイドブックを持った外国人もちらほら。日本人も僕たち以外に2組いました。知らずに入った身としてはびっくりしましたが、確かに料理はおいしいし、30ユーロはかなりリーズナブル。エクスで安くてそこそこの料理を食べたい場合に、おすすめしたいレストランです。メニューは最初から英語メニューしか渡されませんでした。これも観光客が多いからでしょうか。フランス語は喋れなくても、料理関係の単語だけはフランス語の方が楽なので、最初はフランス語メニューを渡して欲しいですね。支払いはミネラルウォーター(エビアン)7ユーロを足して67ユーロ(約9800円)。
| 店データ |
| 店名:レ・バッカナル >>HP |
| 住所:10, Rue de la Couronne 13100 Aix en Provence >>地図 |
| アクセス:エクス・アン・プロヴァンスの中心部 |
| 電話:+33 4 42 27 21 06 |
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