温故知新のフレンチ 『西洋料理 いまとむかし 井上義平』
2004年末に開店のフレンチ。シェフは池田の『パリ菜』で料理長として長い経験を持つ、ベテランの井上氏。「いまとむかし」...パッと聞いた感じでは洋食屋のような名前ですが、料理はオーソドックスなフレンチに、モダンテイストを少し取り込んだもの。基本はあくまでクラシカル。温故知新という言葉が似合うお店です。
内装は西天満らしいものですね。特にカウンターのあたりは『ビランチャ』を思い出します。カトラリーにはお箸もあり、明るい内装とあいまって、入りやすい雰囲気です。
ランチは900円、1600円、2600円。ディナーが3500円~とリーズナブル。今回は1600円のAランチです。
・前菜盛り合わせ(エビのカクテル、タコのマリネ、野菜のテリーヌ、お肉のパテ)
前菜は和風の食器に4種。どれも普通においしいです。テリーヌはブロッコリーを細かく刻んであり、シナモン風味で。パテ・ド・カンパーニュは固めですが、噛んでみると、味はちょうどいい感じ。上はジュレかと思いきや、マーマレード。
・ポタージュスープ&ミニサラダ
スープはとうもろこしのポタージュ。うん、こちらも普通においしい。自然な味。もう少しよく言えば、丁寧な味だと思います。ミニサラダは、レタスを中心に、トマトと、なんとか芋の茎。サクサクしておいしかったです。
・メイン1品(魚or肉)
メインは魚がサーモンのソテーと、スズキのムース・キャベツ包みです。肉が仔羊のローストと、カレー風味の春巻き。これに、ピラフのようなライスとししとう、パスタのポテトに、ミニミニトマトが付け合として。んーなかなかたっぷり。一番おいしかったのはスズキのムース。手が込んでますし、食感もいい。味も濃厚で、しっかりとしたうまみがありました。同席者によれば、サーモンは普通、とのこと。また、仔羊もしっかりと火が入ってる割に、弾力があって美味。バルサミコのソースもかなり濃厚で好みでした。春巻とはフレンチっぽくはない、どちらかというと創作っぽい感じですが、味はちゃんとフレンチ。皿の上に色々な素材も乗っていて、楽しい一皿です。
・デザート
デザートがまたビックリ。ものすごく横長のお皿に3品盛り。ショコラのケーキ、フルーツとジュレ、ゆずのシャーベット。フルーツのジュレは普通においしいのですが、特筆すべきはほか2品。特に、ショコラのケーキはすごく好み。苦味よりも甘みが立っていて、湿度もしっとりしながらベタベタせず、完璧。上のチュイールのようなものもパリパリとして、食感のアクセントに。また、シャーベットはほんの少しだけリキュールを加えてあるような感じですが、すごく酸味が強い。口をさっぱりとさせてくれました。甘いショコラ、フルーツ、酸味のシャーベット。すごく考えられた、バランスの良いデザートです。
全体として、しっかりと基本を抑えたフレンチがモダンの体をなしている、と思います。一見、モダンな顔をしていますが、中身はしっかりとしたクラシカル。店名と「いまとむかし」に込められているのはこういうことでしょう。コンセプトがしっかりしていますね。
サービスは、シェフと二人でされていました。ウィットのきいた会話とかはありませんが、すごく頑張っている感じがします。その努力を買いたい。実際、ミスがある訳でもないし、皿出しもすごくスムーズ。けっこう満席だったのですが、途切れなく出てきました。店を出るときも、丁寧に見送っていただきました。
そして、注目したいコスパ。夜は3500円で、メインが2品。しかも、黒板に書いてあった、選べる肉の料理が素晴らしいです。"うずらのロースト、リゾット詰め"や、"仔羊岩塩包み焼き"など、しっかりとした技術があってこその料理が並び、魅力的。これは是非とも夜食べに行かないと、と思いました。
| 店データ |
| 店名:西洋料理 いまとむかし 井上義平 >>HP |
| 住所:大阪市北区西天満3丁目8-7 >>地図 |
| アクセス:地下鉄南森町駅・北浜駅から7分 |
| 電話:06-6364-1136 |
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