『エル・ポニエンテ』でディナー...。

20060401eruponigaikan.jpg
大阪で4店舗ある人気の『エルポニエンテ』グループの本店。『ラ・クロッシュ』などと同じ土佐堀沿いのロケーションですが、こちらは中ノ島公会堂のちょうど対岸で、夜になると美しくライトアップされた歴史的建造物を見ながら、スペイン料理をいただけます。内装はさまざまなオブジェを配置、カウンターもあります。合計25席ほどの席間は狭く、ビストロのような感じです。今回は夜に5人で訪問。夜はコースがないので、アラカルトになります。サービス料は10%。後述しますが、このサービスでこのサービス料は高すぎです。

・コベルト料(210円×5)

20060401eruponikoberuto.jpg
まず、席に着くとコベルトにはオリーブと簡単なスナックが出てきます。まあ、ごく普通の酸味のあるオリーブですね。さて、これでもつまんで、何か(と言っても、僕は飲めませんので、水ですが)飲みながら、今日は何を食べようか考えて...と思ったら、ドリンクメニューが出てきません。そしてサーブの人もなかなか来ません。何とか捕まえ、「ドリンクのメニューをください」と言うと、「ワインのリストしかありませんが」と。他に何を期待するのか。ワインリストを頼むまでに1分くらいかかりました。

・スペイン産生ハム、ハモン・セラーノ(1680円)

20060401eruponinamahamu.jpg
最初に生ハム。このお店の生ハムは2種類あり、有名なイベリコ豚を使ったハモン・イベリコは3150円もするのでやめて、白豚を使ったハモン・セラーノに。しっとり感は少ないですが、塩気もそんなに強くなく、食べやすい味です。

・エルポニエンテ風パテ(1470円)

20060401eruponipat.jpg
パテは牛や鶏のレバーなどを使い、レンズ豆やケッパーなども混ぜ込んでいます。味は...どうだろう。おいしいんだけど、もっとしっとりしたパテ・ド・カンパーニュの方が好みかな。

・牛モツの煮込み マドリッド風(1680円)

20060401eruponimino.jpg
モツの煮込みは、なかなかおいしい。そして辛い! でも、その辛さの中にしっかりとうまみがあります。また、塩気とうまみをつけるためか、生ハムのかけらのようなものがこの料理や、後の料理にも入っていました。なかなか面白い。

・フォアグラと大根のココット焼き(2500円)

20060401eruponifoagura.jpg
フォアグラと大根のココット焼きはSTAUBのココットで出てきます。そして、ここでひとつありえないことが起こりました。僕と隣席の間に無言でぬっと入ってきて机に置かれました。危ないです。熱いものを客の後ろを通すときに「失礼します」のひとことが言えないのは、サービスとして失格です。ましてや、僕の後ろのテーブルには小学校低学年の子どもが座っていました。子どもなど、いつ予測不可能な動きをするかわからないのに、その後ろを無言で通る。しかも人の間に割って入る不始末。僕や子どもが後ろに熱いものがあるのを知らずに手でも動かして当たり、こぼしでもしたら、大やけどです。料理の味の方は、フォアグラの火入れ具合、大根の甘みと苦味のバランス、ダシの染み具合など、素晴らしいものでしたが、サービスがこれでは...。

・マグロとポテトの煮込み マルミタコ(1785円)

20060401eruponimaguro.jpg
真っ赤なソースで煮込まれ、アツアツの鉄板で出てきます。こちらの赤は、パプリカの赤色。柔らかく煮込まれたパプリカが、甘みをじゅうぶんに発揮。パプリカって甘くておいしいんだ、と新たな喜びを与えられました。マグロの煮具合も完璧。家でやったら、こんなにジューシーにならず、パサパサになりそうです。

・仔羊の炭火焼 羊飼い風(1785円)

20060401eruponikohituji.jpg
仔羊の炭火焼はそのまんま。付け合せには少量のポテトと玉ねぎ。ちょっと焦げ気味ですが、中の火入れは良く、炭の風味も素晴らしい、シンプルな一皿です。

・ウズラのチョコレート風味(2940円)

20060401eruponiuzura.jpg
今回、一番気になった一皿、ウズラのチョコレート風味。さて、どんなのが出てくるか、と思うと、意外とシンプルなビジュアルのウズラ。中にはハーブとにんにくが詰められています。下にはマッシュポテトを敷き、チョコレート風味のソースで味を...のはずですが、チョコの味、しません。見た目はチョコなんだけど。何の味かというと、ウスターソース。酸味の利いた、ウスターソースの味がします。まあ、これはこれで割とおいしいんだけど...名前負けしてる感があります。まあ、実際チョコ味がするより、こちらの方がおいしいと思うんですけどね。

・ミックスパエジャ(1837円×3)

20060401eruponipaeja.jpg
パエジャ(パエリア)はいくつかある種類の中から、ミックスパエジャをチョイス。あさりやムール貝、鶏肉に貝柱など、豊富な具のうまみを引き出しています。ちょっとおこげの部分が多い気もしますが、途中でおいしさのおかげで忘れてしまいました。

料理は全体においしいです。すべて及第点~かなりおいしいものを出してくれます。それぞれの単価は高めですが、ちゃんと料金に見合った味だと思います。

20060401eruponinaisou1.jpg
問題はサービス。サービス長らしき人、若い男性、若い女の子の3人で回していますが、とにかく全員のレベルが低い。まず、余裕・笑顔がない。レストランのサービスとは、どんなに急いでいても、背筋を伸ばして歩き、余裕を見せるもの。ワインがなくなっても、気づくまで遅い。パンがなくなっても10分以上持ってこない。やたらウロチョロしすぎ。小さな店に客席を詰め込みすぎて定位置がないのでしょう。なのに目が届いてないんです。前述のココット焼きのことといい、基本ができていません。しかも、カトラリーを何回も落とす。途中でなんだかやたら落とすなーうるさいなーと思い始めましたが、それからでも少なくとも5回は落としてました。その度にホール内に響く不快な音。隣のテーブルの酔っ払った老人が大声で隣のテーブルにからんだり、笑いながら机をバンバン叩いたりしても止めない。ソースがたまった取り皿も、なかなか交換しない。ナイフ・フォークも交換は仔羊前後の2度だけ。これでサービス料10%を取るのが信じられません。さすがに、帰り際「このサービスで10%取るんですね...」と言うと(こんなこと初めてです)、「はい、そうなんです」と言うだけ。そこでサービス長に伝えるなり、「何か不手際がございましたか」「申し訳ございません」などの言葉もなし。この対応に2500円を払うのはちょっと...。

20060401eruponinaisou2.jpg
また、オーダーを見ればわかるとおり、甘いもの好き、何でも試したがる僕ですが、今回はデザートを食べていません。とにかく、一刻も早く、店を出たかった。それくらい不快な気持ちでした。僕の後ろのテーブルのお客さんたちも、僕たちより後に来て、僕たちより先に出て行きました。そのお客さんも「お料理は通っていますか?」と聞いていたくらいですから、同じ気持ちだったのではないでしょうか。

そのお客さんが帰られると、僕たちのテーブルにパンがないことには気づかず、急いでそのテーブルを片付け、すぐに次の客を入れていました。用意、といっても、ここは模様のあるテーブルクロスの上に白い紙が敷いてあるだけなんです。そもそも夜にこの価格帯で紙のクロス、というのがありえないのですが、それをバリバリバリバリ! と大きな音を立ててくしゃくしゃに片付けています。これも不快な音。丁寧に折りたたむこともできないのか。そこまでして客を入れたいのでしょうか。

料理はすごくおいしいんです。だからこそ、諦められない。こんなサービスを受けてなお、料理をおいしいと感じられるのは、よほど料理がいいからだと思います。その料理を台無しにしてしまうサービス。おいしい料理は誰にでも作れるわけではありません。いいサービスも誰でもできるわけではありません。これでは、料理がかわいそうです。残念ながら、この店が人気の訳がわかりませんでした。

サービス料のないカウンターなら、まあビストロスタイルのお店として騒がしいのも許せる、かなぁ...? いや、でもなぁ...。

店データ
店名:エル・ポニエンテ >>HP
住所:大阪市中央区北浜2丁目1-21 つねなりビル1F >>地図
アクセス:地下鉄北浜駅から徒歩5分
電話:06-6220-6868



カテゴリ

, , ,

トラックバック(0)

このブログ記事を参照しているブログ一覧: 『エル・ポニエンテ』でディナー...。

このブログ記事に対するトラックバックURL: http://oishiikansai.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/252

コメントする(※現在、コメントは承認後に公開となっています)