『ル・ポンドシエル』でランチ

■大阪で希少なグランメゾン

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大阪でホテル以外のグランメゾンといえば、『ラ・ベカス』と『シェ・ワダ』、そしてココ『ル・ポンドシエル』くらいでしょうか。オフィス街、北浜の中でもひときわ目立つ大阪大林ビル。その30Fに位置し、名前通りの「天かける橋」。

ビル自体は直方体の、いかにもオフィスビルで、あまり期待感を持たせるものではありません。しかし、「スター・トレック」に出てくるようなエレベーターに乗り込み、30Fまで上がると受付があり、店内は別世界。同じ階には日本料理の『てんま』やバーの『リパリウス』があり、受付は同じです。

■シェフ不在機関の訪問

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僕たちが行った1月は、2005年末でシェフのピエール・ゲイ氏がフランスに帰国し、シェフ不在の空白期間でした。ある意味、貴重な期間ですね。メニューはゲイ氏のものになっていました。

内装については、いかにもバブル時代に作られたレストラン、という感じ。歴史あるグランメゾンは派手派手しいものが多いですね。予約する際は「窓際の席を」と伝え、窓の外の素晴らしい景色を見て、壁側は見ないようにしましょう。雲が横に見え、大阪市内を見渡せる景色はなかなかありません。青い絨毯だけなら良かったのですが、そこかしこにある意味不明なオブジェはどうも...。

■フレンチテイスト溢れる料理

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料理は、今回はジビエコース(6825円)を選択。アミューズはうさぎのパイ包み。パイ生地は甘く、うさぎ肉もすごく味が濃くておいしい。なんてパンチのあるアミューズ、と感心させられました。でも、正直苦手な人はすごく苦手で、食べられないと思います。僕は肉の臭みとか、けっこう好きなんでおいしくいただきました。

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前菜は「軽くスモークしたフォアグラ セップ茸とポテトのプレッセ」。いわゆるモザイクテリーヌですね。フォアグラの方はまあまあ。そんなにおいしいとは思えません。フォアグラ自体は割と臭みのない食べやすいものでしたが、どうも味がぼやけてる感じ。セップ茸の風味も弱かったので不満。右下にあるのは鳩胸肉のプレゼです。味は...照り焼き。でも、食感も柔らかくておいしかったです。

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ひとりはフォアグラが苦手だったので、別のものに変更、「西洋ごぼうと蟹のプレッセ カンパリ風味」になりました。この蟹のプレッセも一口もらいましたが、はっきり言っておいしくなかったです。妙な酸味があって、パンチもないし。キャビアも添えてありましたが、凡庸な味。

■美しく、独創的な盛り付け

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魚は「鱈のポワレ 白いんげんとキャラメルのピューレ パイナップルとヨーグルトソース」です。ピューレは白いんげんとキャラメルで甘く仕上げてあります。これだけだと甘いので、パイナップルで酸味の強いソースもついてます。鱈自体は塩気があまりなく、魚自体の旨みが素晴らしい。火入れもジューシーでおいしかった。見た目の美しさ、味とも素晴らしかったです。

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肉は「鹿肉にマロンとセロリの付け焼き きく芋のカプチーノ仕立て」。またすごい盛り付け。右上にあるのはきく芋風味のクリーム泡立て、きく芋の輪切りで囲んであります。このソースにつけて鹿肉をいただきます。肉の表面には、きく芋のペーストをつけて焼きこんであります。これがパリッとした食感のアクセントを生み出しています。

写真右下の黒いものはトランペット茸、黄色はマロンです。肉自体はナイフを入れると「ん?固いかな」と一瞬思います。しかし、噛むとむしろ柔らかいという、不思議な食感。ジューシーに焼いてあり、火入れにもとても気遣っていると感じました。そしてこれは魚も同様ですが、塩が弱めです。しかし、そのために素材の味をしっかり味わえるし、その素材自体がいいものを使っているのか、味がすごく濃い。塩のうまみではない、素材のうまみが味わえ、すごく満足しました。あと、皿が大きいのでわかりにくいのですが、量もけっこうあります。

■デザートは少し「?」

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デザートは「カシスのムースとマスタード風味のアイスクリーム」。下にある丸いものはカシス風味のメレンゲ。上にはチョコレートとホワイトチョコが乗せられ、マスタード風味のアイスが添えられています。前シェフ、ピエール・ゲイ氏はこういった香辛料を使った料理が多かったですが、その名残ですかね。食べてみると一口目はぜんぜんマスタードの味がありませんが、飲み込んだ後にはしっかりとマスタード風味。他がカシスばかりなので、いいアクセントになってます。しかし、ムースはちょっと量が多すぎだったかな。

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今回は、友人の誕生日なので、と事前に伝えて、ホールケーキを作ってもらいました。それも本当に立派なケーキ。こちらは帰りにお土産として渡してもらいました。

■意外にフレンドリーなサービス

サービスは、最初おどおどして冴えない感じだったのですが、料理とかについて聞くとしっかり答えてくれ、頼もしい。でも、けして気取ってる感じがなく、ケーキが出るときには記念のポラロイドを撮ってくれるなど、フレンドリー。

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皿はベルナルドなどで、カトラリーはクリストフル。クリストフル多いですね。シェフがここ出身の『ルセット』もクリストフル使ってましたし。ついでに、右写真のように、個室の内装もスゴイです(笑)

なお、新しいシェフはパリの提携三ツ星店『グラン・ヴェフール』から、セカンドシェフのパスカル・ロニョン氏が来るとのこと。夜は高いのでおいそれと行けませんが、ランチなら3150円からと安め。この雰囲気でこれなら、コスパは相当高いと思いますので、また行ってみたいと思いました。

店データ
店名:ル・ポンドシエル >>HP
住所:大阪市中央区北浜東4-33 大阪大林ビル30F >>地図
アクセス:地下鉄北浜駅・天満橋駅から徒歩10分
電話:06-6947-0888



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